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六號酵母の新政






数年前までは、秋田の新政(あらまさ)を見かけても頼まなかった。
そもそも地酒に力を入れている店に、新政は置いていなかった。
それが何年か前に味もラベルもネーミングも、劇的な変化を遂げ、以来見かけると頼む酒になった。


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世間のお盆休みは営業し、翌週から店を夏期休業することにして、秋田と山形の酒蔵巡りを計画した。
真っ先に連絡を入れたのは、新政酒造の佐藤祐輔社長だった。
蔵に居る日を確認し、アポを入れてから前後のスケジュールを決める。
ここ2、3年で雑誌やWebに登場する回数が激増している社長だから、予習はしっかりして蔵に向かう。


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幕末の嘉永五年(1852年)に、初代佐藤卯兵衛が秋田市大町で創業した蔵は、「うへえの酒」として地元で親しまれていたが、明治維新で政府が大綱とした「新政厚徳」から、新政の名称を戴くことになった。
新政厚徳は、「厚き徳をもって新しい政をなす」という意味で、今でも蔵の応接間には、西郷隆盛の弟である西郷従道直筆の書が掲げられている。


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六號酵母を発見し、吟醸酒の製法確立に貢献した五代目佐藤卯兵衛が新政酒造の中興の祖とするならば、現社長の八代目は変革の祖と言える。
外観は古いままの蔵の中には、サーマルタンクがずらりと並ぶ一方、昔ながらの木桶仕込みを復活させている。


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そして秋から始まる今シーズンの造りに向けて、まだ工事が着々と進められている。


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祐輔社長は2007年度に蔵に戻り、30代前半の社員による醸造に切り替え、あえて仕込みサイズを小さくして細やかな酒造りを行い、トレーサビリティを徹底するため原料米を秋田県産に絞り、全商品純米酒に移行し、醸造用乳酸・速醸酒母を廃止するなど変革を進めている。
一升瓶を減らして4合瓶に移行を進めているのは、飲食店にとっては厳しい面もあるが、話を聞くと納得する。
昭和初期に全国に8,000もあった蔵は、今では1,200余りに激減しているが、山口の獺祭や秋田の新政など、世界でワインより注目される日本酒が少しずつ増えているのは頼もしい。
粋酔は石神井公園の片隅で、今後も日本酒を応援します。



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