三澤ワイナリー
日本のグランクリュ鳥居平今村
勝沼トンネルワインカーブ
シャトー勝沼
日本には約130社のワイナリーがある。
そのうちの80社が山梨県にあり、さらに32社は勝沼町に集中している。
その勝沼町で最古のワイナリーが、明治10年(1877年)創業のシャトー勝沼だ。
シャトー勝沼の三代目である今村会長と妻は、20年ぐらい前からの知り合いなので、私も会長の自宅に招かれたことがある。
地下に広大なプライベートワインセラーがあり、100年以上前のワインが眠っているのを拝見した。
100年以上前のワインは一升瓶に王冠だったので、ほとんど飲める状態ではなかったのだが、50年物や30年物など、とても値段が付けられない秘蔵品を飲ませてもらい、陶然とした記憶がある。

私の店では日本酒は純米酒、ワインは国産を置くつもりだ。
ところが国産ワインとは言っても、輸入ワインをブレンドしたり、輸入濃縮果汁で造ったりするワインが多く存在すると知った。
シャトー勝沼は勝沼産の葡萄にこだわり、地元農園との良き関係を構築していると聞いている。
スーパーの棚に並んでいるペットボトル入りの激安ワインと比べれば、当然価格は高くなるが、日本の農業を守るための適正価格だと思う。
小高い丘に建つシャトー勝沼には、ちょうど昼に到着する。
背後の丘はすべて葡萄畑だ。




今村会長と待ち合わせていたレストラン鳥居平に入る。

一階は試飲ができる売店だ。


二階のレストランで打ち合わせ。



麻屋葡萄酒
勝沼のグレイスワイナリー
甲府盆地の東にあり、水はけが良く、寒暖の差が激しい勝沼は、江戸時代から甲州種の葡萄が栽培され、明治初頭にはワイン会社が設立された。
今は30社以上のワイナリーがあり、日本のワイン生産の25%を占めるまでになっている。
東京からは車で一時間ほどで到着するから、妻と一緒に一泊二日ワイナリー巡りの旅に行ってきた。
最初に訪れるのは、不純な動機で中央葡萄酒のグレイスワイナリーに決めた。


ボルドー大学を卒業してから、世界各地でワイン研修して帰国した社長令嬢の三澤彩菜さんが、2010年から醸造を引き継いでいるワイナリーだ。
女性醸造家は珍しいし、しかもかなりの美人だから、日本酒が好きな私でも彼女のことは知っていた。

もちろんグレイスワインの品質は高く、海外に輸出される数少ない日本ワインの一つでもあるから、味に期待が持てるのだ。
私は車の運転があるので、妻に試飲を任せる。

